男性のなかには「乾燥肌だから化粧水をつけてみたい」、「市販の化粧水を使いたいけど選び方が分からない」という方も多いのではないでしょうか。今回は男性におすすめのメンズ用化粧水をご紹介するとともに、化粧水を使用する意味や、化粧水の選び方などをご紹介します。
目次
男性の肌は女性より乾燥しやすい?その理由を解説します
男性の肌は、女性より水分量が少ないことをご存じですか?
そう聞いて「いやいや、俺の肌はベタついているからそんなことない!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
肌が潤っているように見えるからといって水分が行き届いているわけではないのです。
むしろ、肌の水分量を補うために皮脂が過剰に分泌し「インナードライ肌(乾燥性脂性肌)」になっている可能性があります。不規則な生活の後、肌のテカリが気になってきたらそれは肌の内側が乾燥しているからかもしれません。
また、男性は肌の持つ「角層細胞面積」が女性より少ないため水分が蒸発しやすい傾向にあります。事実、男性は女性よりも、30~40%も水分量が少ないといわれています。
小学生のとき、紙粘土の工作に上からニスを塗ることがありましたよね。
肌はまさにあの紙粘土の状態。皮脂で覆われていると気付きにくいですが近づくと、急速に乾燥してひび割れてしまった紙粘土のようになっているかも…。
近い将来、肌トラブルに見舞われないためにもしっかりとした保湿ケアが必要です。
肌ダメージを与えやすい習慣を見直そう
男性の肌はもともと乾燥しやすいだけでなく、肌ダメージを与えてしまいやすい環境をつくってしまいがちです。今一度、肌への負担を考えてみましょう。
シェービング
毎日髭を剃るという方も多いですよね。「職業上、髭剃りだけは欠かせない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、刃の枚数が多いシェーバーや、サビかかったカミソリは肌ダメージを加速させます。髭を剃るときはできるだけたっぷりとシェービングクリームを塗って肌の摩擦を軽減するようにしましょう。
洗顔
もちろん顔を洗うという行為は素晴らしいですが、問題となるのはその“洗い方”です。皆さんは洗顔料を手で数回伸ばし、そのまま顔に付けて顔の上で泡立てるようにゴシゴシとこすってしまっていませんか?
洗顔料は顔に付ける前に泡立て、泡で包み込むように丁寧に洗うことで肌に負担をかけずに汚れを落とすことができます。
紫外線
近年ではメイクをする男性も増えてきて同時にUVケアもしているという方がいますが、基本的に“すっぴん”の状態で出歩く男性は、紫外線ダメージも受けやすい傾向にあります。
外で現場作業をしている方や、運転手をしている方などは特に紫外線ダメージを受けています。
人間は紫外線から肌を守るため角質を分厚くするため長時間紫外線にさらされることで肌がザラつき、乾燥からシワになることもあります。また、紫外線はメラニン生成させるためシミの原因になるともいわれています。
生活習慣
食生活の乱れや睡眠不足、運動不足に仕事のストレスなど、現代人は何かと体にストレスを溜め込んでしまいがちです。
生活の中でできるだけ休息を取り入れ、好きなことをする時間も大切にしましょう。
食事は脂質の多い物やインスタント食品、スナック菓子などを控え、和定食などより多くの食材が摂取できてヘルシーなものを選ぶようにすることで肌の調子が整いやすくなります。
男性だからこそ!「保湿重視」のスキンケアを心がける
このように男性は、肌にダメージを与えてしまいやすい環境下にあります。だからこそ、保湿重視のスキンケアで肌の水分量を保つことが必要です。
保湿力を高めるスキンケアの手順
1. 洗顔
保湿成分が配合されている洗顔料などを、しっかりと泡立ててから顔の上で“泡を転がすように”優しく洗います。
洗顔後しっかり顔をすすいだら、タオルで肌をこすらず水滴を押さえるようにしてオフしましょう。
2. 化粧水
洗顔後すぐに化粧水を手にとって、押し込むように肌に塗布します。
入浴後にスキンケアを行う場合は肌の水分が失われている状態なのでできるだけ早く化粧水を塗布しましょう。
3. 乳液・クリーム
化粧水を塗布したら、水分が失われないよう乳液と保湿クリームでしっかりとフタをします。洗顔料・化粧水と同様、乳液にも保湿成分が多く含まれているものを選ぶことでより高い効果が期待できます。
夜スキンケアを行ったら、翌朝、鏡で肌の状態を確かめてみましょう。乾燥しやすい目周りや口周りまでふっくらしている状態が理想的です。
どんな化粧水を選べば良い?男性向けのおすすめ化粧水を紹介します
入浴後、一番につける化粧水だからこそ、その成分は気になりますよね。
どんな化粧水を選べば良いかは季節や肌の状態によっても異なりますが、今回は共通するポイントをピックアップしました。
保湿成分が多い
化粧水で重要なのはやはり保湿成分がどれだけ含まれているか、というところにあります。
なかでも「セラミド」や「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」は肌の保水力を高めるだけでなく肌本来のバリア機能を底上げしてくれます。食品でもそうですが、基本的にパッケージの裏の成分表は“配合量が多い順”に記載されているので、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分がより早い段階で表示されている(配合量が多い)ものを選ぶようにしましょう。
低刺激性化粧水
男性の肌はとても敏感です。化粧水を選ぶときは「敏感肌用」「低刺激」「無添加」と書かれたパッケージにも注目してみましょう。「アルコールフリー」や「パラベンフリー」などのフリー処方であれば、よりアレルギー反応も出にくく日常使いしやすいです。
アンチエイジング効果がある
大手化粧品メーカーである資生堂は2020年に「男性の肌は、女性の肌よりも抗酸化力が弱く酸化ストレスの影響を受けやすい」といった内容の研究結果を発表しました。(参考:https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003030)
男性の肌は、女性の肌より外的刺激を受けやすく抗酸化力も低い傾向にあるため、アンチエイジング効果の高い化粧水を選ぶことでよりハリのある健康的な肌に近づくことができます。また、研究結果にある緑茶抽出液、椿種子抽出液が配合されている化粧水も検討してみましょう。
コスパ最高!おすすめメンズ化粧水3選
メンズ向け化粧水は色んなブランドやメーカーで発売されているため「何を選んだらいいのか分からない」という方も多いですよね。
今回は男性におすすめの“コスパ最高”メンズ化粧水を3つご紹介します。肌悩みや季節によって使い分けて、理想の肌をつくりましょう。
シリーズ累計100万本を突破したオルビスの「ミスターローション」は、特に“肌のハリ”を実感している愛用者が多い化粧水です。浸透性コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分も配合されているので肌のうるおいとハリを重視したい人に特におすすめ。テクスチャーはやや重めなので好みが分かれますが、乾燥を防いでくれるので秋冬にも使いやすい一品です。
無印良品の高保湿タイプの化粧水は、日常使いしやすいと男女ともに人気の高い商品です。こちらは無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリーなど、低刺激にとことんこだわった化粧水。無印良品にはこの他にも毛穴や肌のキメが気になる方向けのアクアケアシリーズや、ボタニカルな香りが癒されるハーバルシリーズなどもあるので、店頭で自分に合ったものを探してみるのも良いですね。
有名俳優が出演するCMでもお馴染みの「UNO スキンバリアローション」は、ニキビ肌や肌荒れしやすい人にもおすすめの化粧水です。メラニン生成を抑える「M-トラネキサム酸」やアンチエイジング効果もある「緑茶エキス」も配合。肌荒れ、乾燥、アンチエイジングと、さまざまな肌悩みに効果が期待できます。
メンズ化粧水で乾燥しらずの肌をつくろう!
今回は、男性の肌質について、化粧水の意義、メンズ化粧水の選び方などをご紹介しました。
男性向けの化粧水は多くありますが、どんな肌質であっても「保湿力が高いこと」、そして自分が「継続しやすい」と思うものであることが重要です。
日頃のスキンケアを見直してメンズ化粧水で乾燥しらずの美肌をつくりましょう!